<第44号> ローカリゼーション その6
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= グローバル市場開拓 メルマガ <第44号> ローカリゼーション その6 =-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-= こんにちは グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の牧野好和です。 いよいよ日本でもWork From Homeが本格化しました。 移動をしていると、いろんな情報が知らず知らずのうちに インプットされています。 吊り広告を読んでみたりします。 外の景色を眺めてみたります。 近くにいるサラリーマンや恋人や学生の会話が 耳に入ってきたりします。 移動をしていると、知らず知らずのうちに、いろんなことを考えます。 桜が綺麗に咲いていると、綺麗だな。 レストランの前を通ると、美味しそうだな。 行列ができているのを見ると、何があるんだろう。 などなど。 このように、移動をしていると、いろんな情報の中から、 感性が情報を察知して、思考を活性化してくれるのですが、 家の中にいると、どうしても、自分の関心の高い情報 ばかりに触れるようになってしまい、思考の経路が一方向になってしまいます。 それが故に、 その方向の先にいる人の意見に左右されやすくなってしまいます。 外出の自粛はますます進みそうです。 Work From Homeでは、意図的に、自分に関心のない情報に 触れるようにしないと、 自分自身の中で多様性が失われてしまうような気がします。 分散型社会と呼ばれ、不寛容な時代と言われます。 人は常に、変わり続けなければなりませんが、 この変革の時こそ、退化するのではなく、 進化する方向に変化することを 意図的に目指さなければならないな、と思います。 そのために重要なことは、不寛容にならないこと。 悪いところに目を向けるのではなく、 良いところに目を向けることを これまで以上に、意識しなければならないと思います。 さて、今号の内容です。 ><><><><><><><><><><><><><>< <第44号> ローカリゼーション その6 ><><><><><><><><><><><><><>< 前号でパーソナライゼーションについて言及をさせていただきました。 すでに世の中のビジネスモデルはパーソナライゼーションが主流になっています。 例えばスマートフォンでFacebookのアプリを開くと、 誰もが同じ青いアイコンからスタートするにもかかわらず、 開いた後に表示される情報は、人によって全て異なります。 これはすべてのSNSに共通です。 プロアクティブに友人とつながったことにより掲載されている情報だけでなく、 表示されている広告宣伝や動画の内容まで、パーソナライズされています。 私の場合、テニスが好きなのですが、特に何も登録していないのに、 Facebookを開くと、テニスの情報ばかり出てきます。 どこかで、いつか、何かのエンジンが、私のテニス好きを察知して、 気がつかないうちにこうなったのだと思います。 アマゾンのリテールビジネスでは、レコメンデーションエンジンが 大きな貢献をしています。 一度アマゾンで商品を購入するとその人の嗜好にあった商品が ディスプレイ上に表示されます。 それによって、また新たな買い物をします。 さらに嗜好にあった商品が表示され、 それを繰り返すことによって、表示される商品は、 ますます魅力的で購買意欲をかきたてる内容になっていきます。 新たなビジネスモデルとして急速な成長を遂げた ライザップ社のパーソナルトレーナーも、 パーソナライゼーションの典型的な事例と言えます。 スポーツクラブなどで運動のための設備や教室が完備されていても、 実際に運動に取り組めるかどうかは個人の意識次第です。 パーソナルトレーナーが個人に徹底的に寄り添い、 個人に応じた食事・運動メニューを提供することで、 理想的なボディメイキングの実現をサポートしています。 さて、こういったパーソナライゼーションは、 国が異なり、言語も文化も異なる際に特に重要になってきます。 例えば一つ一つの国の市場規模がいまのところまだ小さい東南アジアでは、 E-commerceを運営する上でも、 越境ECと呼ばれる、国を跨いだECの成長性が期待されています。 この際に、前号でご紹介させていただいたSKU単位で、 「商品」を中心とした管理をすると、 物の流れに時間がかかる分、各SKUごとに在庫を積んでいかなければなりません。 またその在庫も、取扱説明書をタイ語、マレー語、ベトナム語など、 複数言語で用意をしなければならないことになります。 しかし、もし「人」を中心とした管理にすると、 例えば10万人のユーザーがいたとして、 A氏の情報として、マレーシアにいて、マレー語を話して、嗜好は○○でという管理の仕方ができれば、 在庫は最小限で管理できることになります。 取り扱い説明書やコールセンターでの対応言語も、 対象となるユーザー毎に判断して、体制を整えることができます。 つまり、グローバルビジネスにおいてパーソナライゼーションは、 ユーザーの需要を喚起するだけでなく、 商品の管理を最適化するという意味においても、 大きな意味を持つことになるのです。 この「人」を中心とした管理を行う上で、 PIM(Product Information Management)が大きな役割を果たしています。 以上、今号の内容は以上です。 来週もよろしくお願いいたします。 メールマガジン「グローバル市場開拓」 ☆発行責任者:牧野好和 ☆公式サイト:http://www.japan-product.biz/ ☆登録・解除:http://www.mag2.com/m/0001687506.html
2020-04-05 | Posted in Mail Magazine Back Number | No Comments »