Good
さようならは、Good Byeが正しいのか? Good Byでもよいのか?正式には知りませんが、Good Byの方が好きです。Byにはそばにいるよ、という意味がある。
転職して2週間。前職時代に大変お世話になった大恩人の大学教授がなくなりました。転職する直前に、私も一緒に打ち合わせをしたばかりであり、そして亡くなる3日前にも、私は不在でしたが同志の方々と集まって、これからの取り組みについて打ち合わせをしたばかりとのこと。私の知る限り、お元気そのものでした。
それが、朝、突然胸が苦しくなり、そのまま戻ることがなくなったとのこと。みんな、信じられないという思いで、たくさんの方からご連絡をいただきましたし、私もたくさんの方にご連絡をしました。
東京で仕事があったのですが、勝手ながらキャンセルして名古屋へ。日曜日の始発の新幹線はガラガラでした。名古屋は雨も降っていました。なんで、辛い時は、ささいなことが、寂しい気持ちに拍車をかけるのでしょう。
会場についたら、みんな泣いていました。私も思う存分泣きました。泣いたのは久しぶり。泣いても先生は戻ってきません。そんなこと、これまでに何回も経験していて、とっくにわかっているはずなのに、その場にいると、先生が話しかけてくれることを期待してしまいます。だから、辛くて、ますます、泣いてしまいます。
でも、帰りの新幹線で読んだ、喪主である奥様のお礼の言葉を見て、すごく心が楽になりました。先生と先生のご家族は、長い間ずっと、とても幸せだったんだなあということを知って、なぜか、全然辛くなくなりました。先生がなくなったこと、もう会えないことには変わりがないのに、とたんに、そのことが辛くなくなって、自分のことを考えました。自分は幸せかな?家族は幸せかな?
そして、家に帰ると、携帯に娘からの着信が入っていることに気がつきました。全然気がつかなかったので、急いで折り返したところ、元気か心配して、電話をくれたとのこと。こんなに嬉しいことはありません。
Good Byは、別れを意味するかも知れません。でも、Good byの本当の意味は、離れているけど、心は寄り添っているよ、という意味なんじゃないかな。good nightは、きっと、お互い夜を共有しているということなんじゃないかな。
これから、How are you? と聞かれたら、返事のGood!に、お互いの時間を共有しているよ、という意味をこめていきたいなと思いました。元気なときも、辛い時も、全部Goodで、一緒に分かち合います。
そうやって考えたら、今回のような辛いことも、乗り越えられると思います。先生の意志を引き継ぐための方法を、これから真剣に考えたいと思います。
先生、Good by !