Genba
昨日は年に1回の大恩人との食事。毎年、年初めに必ず大きな学びをいただいています。ただ、今回は大恩人が新たな挑戦をするという話。
いよいよ、みんな、動き出した、という感じがします。明らかに、今、世界が変わっています。
毎月びっくりするほど、通信費が取られています。しかし、通信をしているという実感がありません。それほど、通信が当たり前のインフラになっている。通信を得るためではなく、失わないようにするために、誰もがお金を払っています。この力は大きいと思います。人は一度得たものを失うことは、難しい。
いろんなところに、いろんなカラクリが存在していて、めちゃくちゃ頭がいい人がいろんなことを仕掛けています。そして、正直ものが、ひっかかる。
昔から、そういった原理原則は同じだと思いますが、市場がグローバルになると、正直ものが損をするにしてもめちゃくちゃ損をして、ずる賢い人は、めちゃくちゃ得をするような世の中になっていくと思います。
そんな世の中、おかしいよ!と、若い人が声をあげはじめています。
神様も仏様も、見ているので、いい方向にいったり、悪い方向に行ったりしながらも、最終的にいい方向にいくのだと思います。でも勝手には、いい方向には行かない。だから今、いろんな人たちが動き出しています。望むと望まざるとに関わらず、たくさんの人がその流れに巻き込まれると思います。
さて、今回も大恩人からたくさんの学びをいただきましたが、今回一つ、印象に残ったのは、日本の製造業の現場について。日本企業はずっと、現場の発言力が強かったそうです。現場がすり合わせの技術をもって、安定したモノづくりをするのが日本の強さ。
現場に求められるのは、確実に品質の高い製品を作ること。確実に納期を守ること。確実にコストを合わせること。現場の自慢は、頑張ったこと。徹夜しようが、必死になってQCDを満たすことが、現場の誇りでした。
しかし、今、働き方改革で、現場の人たちは、定時に帰らなければなりません。
一方で、欧米は設計の力が強く、設計は現場を動かすことまで求められていました。定時で帰る現場をマネージする力をもつ設計者。
日本のかつての社会では、そういった設計者は求められませんでした。今、必要なのは、そういった設計者か、それとも昔のように現場の誇りを取り戻すことか?
いずれにしても、時計の針は、前にしか進みません。未来を作るのは私たちです。もっともっと世界を見て、一人ひとりが答えを見つけるしか、ないのだと思います。