Saving

入ってくるお金が少なくなると、節約をします。入ってくるお金が多くなっても、節約をします。すると、市場に出回るお金が少なくなります。入ってくるお金が少なくても浪費して、入ってくるお金が多くなればなるほど、さらに浪費すると、市場に出回るお金が多くなって、全体の生活水準があがると思いますが、それでは将来の設計もできないですし、そういった生活は長続きできません。結局、一番いいのは、何事もバランスです。

今、市場にお金がいっぱい投入されています。企業の業績も長い間上がっていました。しかし、企業は、節約。その節約の最大の方法が、人件費の削減。

人件費を削減するというのは、飽きることのない欲求です。コスト削減は売上を増やすよりも利益に対する効果は大きいです。

しかし、人件費の削減は、短期的には効果はあっても、長期的には競争力をそいで行きます。しかも、企業が気がつかないうちに。やはり給料の金額は社員のパフォーマンスには大きな影響を与えます。優秀な人材があるまることが企業の競争力にとって最も重要なことなのに、気がつけば、安くて優秀な人材を探すようになり、そして気がつけば、いくらで雇うことができるか、ということが重要なことになります。そういう考え方自体が、自分たちが安くなっているということを気がつかないままに。

上場企業は株主の声を聞かなければなりません。だから、株主価値を高めるために、リストラをします。株主価値って、なんでしょう?長い間株を持っていて、その企業の価値が高まることが、本来の株主価値のはず。でも転売して利益を求める株主が増えると、株主価値っていうのが、いつのまにか、1年間をしめた時の収支を指すようになってしまいます。それでは、優秀な人材を育てるという観点が疎かにならざるを得ません。

時代の流れには逆らえません。そういった時代で、どうやって、自分がリストラされない人材になっていくか?

安く雇われても、プライドは失わず、高い給料をもらっても、決して奢らず。常に謙虚に、真摯に、向上心を忘れず。

なんでもスピードが早くて慌ただしいので、そういった基本が難しくなっているからこそ、その基本が大事だなと思います。

2020-01-31 | Posted in BlogNo Comments » 

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