<第19号> GDP その1総論

=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=
グローバル市場開拓 メルマガ
<第19号>
GDP その1総論
=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=

こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の古白です。

海外市場開拓のご支援をさせていただいていると、
「こういったことは現地の法律上どうなるか?」
ということをよく聞かれます。

そういった質問にはお答えすることができませんので、
現地の専門家の方をご紹介させていただくことになります。

・会社を設立する際の手続き、独資への規制、
・現地で人を雇う際の社会保険や住宅補助、
・定款への記載事項、
・現地で設置する中古機械を輸入するための手続き、
・銀行口座の開設、税法
・対象製品に課されている規制、
・日本からの出張者、現地駐在員、現地雇用社員それぞれの手続き
など、知らなければならない法的事項はたくさんあります。

現地の専門家の方はそれぞれの専門の分野で
豊富な知識と経験を持っているので
まずは信頼できる専門家のお世話になることが重要です。

私の場合、かつてお世話になった上海の弁護士の先生に、
大変勉強させていただきました。

中国は体制としては社会主義です。
YESなのかNOなのか情報がないため、
手探りで進めなければならない場合もたくさんあり、
政府の役人が大きな裁量権をもっていることも
多々あります。
そのため、新規参入にあたってYESをもらうために、
誰もが必死になって地方政府と仲良くなろうとします。
「度を超えた」ともとれる接待をすることが必要という方もいます。
実際に、そうやって、実績を築いてきた企業もあります。

しかし、その弁護士の先生は、
そういったことは「絶対にNO」と叱ってくださいました。
そして、そういったことはしなくても、政府と信頼関係を築いて、
正しく手続きを進めることを教えてくださいました。

体制は違っても、お互いにとってメリットがある限りはうまくいくものです。
逆に、お互いの利害を調整するための努力をするのではなく、
お金で解決しようとすると、どこかで歪みが出てくるものです。

お金よりも、経験よりも大事なのは、
信頼できる人脈であり、そして信頼できる人脈を築くためには、
自分自身が信頼される人間にならなければならないということを
教えていただきました。

さて、今号の内容です。

><><><><><><><><><><><><><><
<第19号>
GDP その1総論
><><><><><><><><><><><><><><

ビジネスをする国のGDPを知ることは基本中の基本です。

しかしながら、特に新興国の場合、
GDPの変化が早いため、
常に把握できている方は意外と少ないです。

例えば中国。

名目GDPは
2009年:約 5.1兆 USドル
2017年:約 12兆 USドル

一人あたりの名目GDPは
2009年:3,838ドル
2017年:8,667ドル
となっています。

一方、日本を見てみると、

2009年:約5.2兆 USドル
2017年:約4.9兆 USドル

一人あたりの名目GDPは
2009年:41,014 USドル
2017年:38,344 USドル
となっています。

※ いずれもJETROホームページを参照

名目GDP総額は大まかな市場の規模を表していると言えますが、
2010年に中国は日本を抜き、
2017年には日本の2.5倍近くの規模になっています。
市場の規模という点では、
中国と日本の差は今後どんどん広がっていくことが推測できます。

一人あたりの名目GDPは、大まかな所得水準を表していると言えますが、
2009年には中国は日本の10分の1以下の水準だったところ、
2017年には5分の1以上の水準になっています。

中国市場に取り組むにあたって、
日本市場と同じアプローチの仕方をしていてはダメなこと、
そして10年前と同じアプローチの仕方をしていてもダメなことが、
GDPからだけでもよくわかると言えます。

所得水準は購買力に直結します。
購買力の上昇は耐久消費財の需要を向上させます。

例えば、中国の自動車販売台数は
2009年:1,360万台
2017年:2,888万台
となっています。

中国の人口の変化は、
2009年:13.31億人
2017年:13.86億人
です。

自動車販売台数の増加に、所得水準の上昇が
何かしら影響していることは容易に想像できると思います。

一方で、一人当たりの名目GDPが上昇し続ければ、
あらゆる製品の需要が増えるかというかというと
必ずしもそうではありません。
例えば自動車の販売台数が増えた結果、バイクの販売台数が減る、
といったことがあります。
自動車についても、中国では近年販売台数が減少に転じています。

各国のGDPを大まかに把握すると、
一人あたりの名目GDPがこれくらいの水準だと、
こういった製品の需要が増える、といったことを、
大雑把に把握できるようになります。

GDPを把握することは、市場の魅力と参入の機会を
見極めるための最初のプロセスであると言えます。

本号の内容は以上です。
来週もよろしくお願いいたします。

2019-09-22 | Posted in Mail Magazine Back NumberNo Comments » 

Related article