<第17号>ブランド その2演出

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グローバル市場開拓 メルマガ
<第17号>
ブランド その2演出
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こんにちは
グローバル市場開拓メルマガ 発行責任者の古白です。

不景気に起業した会社は持続性があると言われます。

事業として、厳しい環境でも収益を保つことができること、
組織として、事業環境の厳しさを体験していること、
人材として、困難な環境を乗り越えた経験を持っていること
は大変な強みであると思います。

不景気を知っている企業は、
好景気にも、おごることなく、うぬぼれることなく、
あまえることなく、マンネリとならず、
地道な事業継続ができるのだと思います。

さて、米中の貿易戦争が続いています。
10月にはトップ会談が開催されるようですが、
その内容によっては長期化する懸念もあると言われています。

米国・中国だけでなく、世界中の企業に影響を与えると思われます。
中国の生産拠点をベトナムに移すといった企業もあります。
この貿易戦争の環境を様々な工夫をしながら乗り越えた企業は
組織体として大変強くなっていると思います。

特に、中国企業にとっては大変厳しい環境となります。
逆の見方をすれば、米中貿易戦争は、
中国企業がさらに強くなるきっかけになり得るとも言えます。

米国に輸出するために、
日本に製造拠点を持とうとしている中国企業も
少なくないでしょう。

米中貿易戦争を乗り越えた中国企業に、
私たち日本企業は勝つことができるでしょうか?

私たちは、日本の景気だけを見るのではなく、
厳しい環境下で淘汰された中国企業と、
グローバル市場で戦わなければならなくなる将来が、
確実に訪れていることに、目を向けなければならないと思います。

さて、第17号は引き続きブランドについてです。

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<第17号>
ブランド その2演出
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ノーベル賞の晩餐会では長い間、
日本製のナイフとフォークなどのカトラリーが使われていました。

スウェーデンの王族も参加する晩餐会で使われるということは、
日本製品が最高品質である証であり、世界に誇ることですが、
残念ながらその素晴らしい製品を製造しているメーカーの名前は世界だけでなく、
日本でもあまり知られていません。
製造は日本企業でも、フランドはスウェーデン企業のものだからです。

世界的に知られているのはブランドであり、製造者ではありません。
世界最高品質の製品を作っている企業が、
必ずしも世界最高のブランドを持っているわけではないのです。

日本には、世界最高の品質を持ちながらも、
海外ブランドのOEMという形で供給しているため、
市場での認知度が低いという事例はたくさん存在しています。

最高の品質を維持することには最大限注力するが、
その製品のブランド価値を高めることには
あまり注力できていないということがよくあります。

しかし、いくら最高の品質を維持していても、
ブランドを持つ企業がOEM先を他の企業に変更した場合、
これまでグローバル市場で売れていた製品の受注が
突然ゼロになるということもありえます。

ブランド価値を高めるためには、顧客からの期待に応えて、
品質を高めるだけでは不十分と言えます。
顧客があえて自社の製品を選択するための「演出」が重要です。

では「演出」とは何でしょうか?

例えばネスレのキット・カット。

グリコ、森永、ロッテなど多くの競合がいる中で、
スイス・ブランドでありながら、日本でも十分な認知度があります。

有名人を起用して海外ブランドへの憧れを抱かせるようなCMを流したり、
「きっと、勝つ」という日本語と似ていることから
受験生の宿泊施設でキット・カットを配ったりなど、
様々な演出をして、大変な努力をしながら
今の国内でのブランドイメージを作り上げてきています。
日本ブランドでないことを強みとしながら、
日本ならではの展開方法も必死になって研究した演出の例と言えます。

マンダムは、インドネシアで男性用化粧品の市場を作り出しました。
ジャカルタでは認知度100%とも言われています。
日本とは所得水準が大きく異なるインドネシアで、
男性用化粧品の市場を創出できたのは、
「デート」という特殊なシーンのみで使う製品であることを
演出できたためと言われています。
そのために、日本とは違って容器を使いきり用小袋にするなど、
現地での演出に合わせた製品展開を行なっています。

もちろん、消費財と生産財ではアプローチ方法は全く異なります。
でも、自社を選んでもらうことが必要であることは変わりありません。
そのためには、ブランド価値を高めることが重要であり、
つまり、ブランド価値を高めるための演出を考えることが必要です。

中国や新興国の企業が品質を高めてきています。

競争環境の厳しいグローバル市場であえて自社製品が選ばれるために、
どのような演出をして、どういったブランドイメージを創出するか、
その重要性はますます高まっていると言えます。

今号の内容は以上です。
次号もよろしくお願いいたします。

2019-09-08 | Posted in Mail Magazine Back NumberNo Comments » 

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