Education
子供の頃、道徳の授業がありました。テレビで中学生日記という番組がありました。確か、日曜日のNHKだったと思います。
この二つから本当にたくさんのことを学んだと思います。中学生日記は、たまに見たくなくて目を背ける時がありましたが、その時は母親にすごく怒られました。今は母にそのことを大変感謝しています。
大学を卒業して会社に入ったら、毎日飲み会でした。しかも全部先輩が奢ってくれます。先輩との会話で本当にたくさんのことを学びました。決して説教されていたわけではありません。楽しくお酒を飲んでいただけですが、美術の話とか、歴史の話とか、料理の話とか、遊びの話とか、本当にたくさんの学びと刺激を受けました。
子供の頃の教育で、国語、数学、理科、社会、英語、美術、体育、音楽などありましたが、どれも完全に受け身でした。学校でやったことを覚える。自分から、もっと学びたいと思ったことは一度もありませんでした。テストでいい点をとるために覚える。
でも、道徳の授業では、結構毎回感動して、いろいろ考えました。先輩との飲み会でも、毎回刺激を受けて、教わったことを後でこっそり実践してみたりしました。最初は受け身だったかもしれませんが、まさに学んだことが血となり、肉となりでした。
大学のゼミは受け身ではありませんでした。毎回自分の意見を述べます。今も先生が東京にいらっしゃるスケジュールに合わせて、同窓会が開催されていますが、そこでは自分の意見を述べる人ばかりです。そして、皆さん、大学時代のゼミの経験が、人生に大きな影響を与えています。
国語とか、数学とか、英語とか、理科とか、社会の教育のおかげで、今社会で生きるための最低限の教養を身に着けることができています。すばらしい教育に感謝です。しかし、そこから、能動的に考えることができるようになったのは、道徳とか、大学のゼミとか、社会人になってからの先輩との飲み会のおかげです。
能動的に考えることができるようになったきっかけってすべて、点数がつくものでありません。そして、すべて、教科書があるものでもありません。
すばらしい教育者っていうのは、本に書いてあることを教えるのではなく、自分から学ぼうという姿勢を身につけさせてくれる人なんだろうと思います。私の場合は、家族、大学のゼミの先生、大学卒業して最初に入った会社の先輩。
決して優等生ではありませんが、素晴らしい教育者の方々に出会うことができて、最高の幸せ者だと思います。
さて、そろそろ、今度は自分が教育者にならなければいけない年齢です。本に書いてあること以外に、ちゃんと教えることができるかな。
どれかで考えても、どれだけ頑張っても、まだまだ、大先輩たちにはかないません。当分修行です。