climb

山に登ってきました。山を下る際、岩ですべって転びました。久しぶりに怪我をしました。

山を登るときは必死。結構つらいです。でも、ゴールがあるから頑張れる。ゴールを目指し頑張っているときは、いろんなものに気がつきます。他にも頑張って登っている人がいること、綺麗な花が咲いていることとか。

一方、下るときにはあまり「頑張る」という感情はありません。感情としては帰り道。明らかに登りよりも油断しています。山は下るときほど、気を引き締めなければならないということを思い知りました。

ビジネスも同じかなと思います。ずっと成長し続けるなんていうことはあり得ません。山もあれば、谷もある。谷のときほど、気をつけなければなりません。下りで怪我をすると、2度と登れないかも知れません。

ずっと登り続ける企業っていうのは、相当高い山をのぼっているんだろうなと思います。相当高い山は誰でも登れるものではありません。まず「登ろう」と思う人も少ない。「登ろう」と決めて、登り始められるほど簡単でもありません。登る前に入念な準備とプランが必要です。そして一旦登ったら、下るのも大変。

高い山に登るためには、小さい山を登って下ってを練習することが必要だと思います。登る前の恐怖との戦いと下る際の油断との戦いを繰り返し、高い山に登れるようになるのだと思います。大企業になるのも、まずは中小企業から。中小企業として自らを鍛えた企業が、大企業への高い山を登ることができると思います。そうやって鍛えた企業は、高い山から下る際の方法も知っている。下った後で、次の山に登る際、また高い山を目指せるのだと思います。

テクノロジーの発展で、ロープウェイのように簡単に高い山に登れる企業が出てくるかも知れません。そういう企業は、高い山でいい景色を見た後、どうするのでしょうか?慎重に、慎重に、山から降りないと、怪我します。21世紀に入ってから誕生して、急成長した企業は、山からの降り方をあまり知らないんじゃないかな、と思います。でも、降りなければ、次の山には絶対に登れません。

これからどんな人生を送るにしても、山の降り方をちゃんと勉強しようと、怪我をしたことで思い知りました。

2019-04-29 | Posted in BlogNo Comments » 

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