Curiosity
Institue Français に通って丸4年が経ちました。英語は中学3年間、高校3年間、さらに大学や社会人になってからも学んだので、それと比べるとかなり短い期間です。
しかし、学校で習った英語と全く学習のプロセスが違います。Institue Francais では、最初からフランス語をしゃべっています。まだ何も知らないうちから、フランス語で会話。昔だったら、そんなことができるのか、と思っていたでしょうが、今になってみれば、考えてみれば当たり前です。赤ちゃんだって、喋りながら言葉を覚えていきます。そう考えると、そもそもフランス語を勉強するのにフランス語以外の言語でするのはおかしいと逆に思うようになりました。
実際、クラスではずっとフランス語でしゃべっています。きっと今のレベルは、フランス人からすれば、赤ちゃんがバブバブ行っているのと変わらないレベルと思いますが、このまま続けていれば、いつか、ペラペラになる自信ありです。そうなったら、いつからフランス語がペラペラだったのか、振り返ると、思い出せないと思います。いつから日本語がペラペラになったのか、思い出せないのと同じように。
人は、気がつかないうちに、出来なかったことが出来るようになることがあります。一方で、何かきっかけがないと、どれだけ頑張ってもいつまでたってもできるようにならないこともある。
なぜか?
それは、能力の差ではなく、好奇心の差だと思います。中学3年間、高校3年間と6年勉強しても、英語が喋れなかったのは、好奇心がなかったから。受験のために勉強していると、なかなか好奇心は湧きません。
でも、好奇心があれば、赤ちゃんのように目をキラキラさせて、自分のものにしていくことができます。同じ時間、勉強するんだったら、好奇心を持って勉強した方がいいに決まっています。
Institue Francais では、好奇心を持ち続けることができます。それはテキストが取り上げる題材だとか、先生との雑談とか、クラスメートとの雑談だとか、教室の建築だとかデザインとか、授業後見に行く映画だとか、いろんな要素があって、好奇心がなくなることはありません。そのあたりが教育をプロデュースするっていうことなんだなと思います。
仕事にしても同じだと思います。好奇心を持ち続けることができるのが、天職なんだと思います。好奇心がなくなったら、それはしんどいだけのこと。だったらさっさと仕事を変わった方がよい。今の仕事に好奇心を持つことができるか、できないか、その巡り会いも、運であり、縁だと思います。
世の中、便利になればなるほど、好奇心を持つことができるものとの出会いも難しくなるような気がします。不便な時の方が、助け合うし、喜びも分かち合うので、物事に取り組む好奇心もわきやすい。
体が元気な限りは、不便な方を選択して、自分の中のたくさんの好奇心を発見したいなあと思います。