グローバリゼーションと言語 - globalization and Language-

英語がInternational languageになったのは、簡略化に成功したからだと思います。

 

シェークスピアの英語は難しい。でも、今CNNやBBCなどで流れている英語は決して難しくありません。

新聞を見ても、地方紙やゴシップ紙で使われている英語は難しいですが、

USA TODAY や Washington postなどで使われている英語は難しくありません。

英語が普及した最大のポイントは、英語を母国語とする人以外にも分かりやすくしたことだと思います。

 

ハリウッドの映画などを見ると、とにかくセリフが多いように感じます。

宇宙人がきたり、戦争をしたり、派手なアクションのシーンが多いのに、出演者がよくしゃべる。

多少英語がわかっても、ハリウッド映画は見ていて疲れます。

 

それに対して、日本、フランス、イタリアなどの映画は、景色は綺麗で静かで、セリフも少ない。

その一方で、言葉一つ一つの後ろにある意味がわからないと、なかなか理解できません。

フランス映画なんかは、何回見ても、見るたびに発見があります。

 

 

地球は急速にグローバル化していき、フラット化していきます。

数学は人類の共通言語。そして数学に基づくプログラムで構成されるデジタル世界がどんどん拡大しています。

あたらしいプログラミング言語もどんどん開発されています。それぞれのプログラム言語のメリット・デメリットがありながらも、最終的にはプログラムの世界も、英語のように何かの言語が、汎用化され、簡略化されてInteenational Languageになるでしょう。

 

プログラムは OSとブラウザと密接に関与しているので、今はまさに標準化に向けた各社の競争の時代。

プログラムの世界で使われるのはアルファベット。プログラムの世界でInternational Languageが決まり、統一化されたとしてもその言語に日本語、中国語、韓国語が採用されることはまずないでしょう。

だから、日本から、GoogleやFacebookやTwitterが生まれるとはあまり想像がつきません。

中国も、alibaba, 微信など中国内部または中国語人材だけで使われるアプリケーションが成功しています。

 

 

 

日本企業もグローバル市場でイノベーターとなるためには、

欧米の土俵で戦うのではなく、日本が強みとする領域で戦うということが大前提だと思います。

グローバル化で成功した日本企業は、常に海外では品質で勝負してきました。

日本はグローバル社会に対して、汎用化や簡略化でアプローチすべきではないと思います。

 

そう考えると、日本語も、最後まで、簡略化すべきではありません。

日本人の文化が魂が、日本語には宿っています。

 

グローバル化が進めば進むほど、日本人は古典を学ぶべし。

IT化が進めば進むほど、日本人は手書きの手紙や手作りの製品にこだわるべし。

 

と思います。

2016-04-03 | Posted in BlogNo Comments » 

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